今さらですが、軽く自己紹介させてください。

このブログを執筆している清水です。趣味は映像制作や写真撮影、旅行、音楽鑑賞などです。
幼少期から長野県内で引っ越しを繰り返しており、今では長野県のことが大好きです。一言で表すなら「上田生まれ、松本・佐久育ち」です。どれも中信・東信地域ですが、北信や南信にも住んだことがあります。

コロナ禍で休校している時期に打ち込んでいた「映像制作」を仕事にしたいと思ったこと、そして長野県内で働きたいと思ったことがきっかけで、この長野プロデュース科に入学しました。

さて、今回はそんな私がこの課外授業で学んだことや感じたことを、総括としてまとめる記事を書こうと思います。
が、今回はそれだけでなく、私が日々大切にしていることや教訓として得たこと、それ以外のことも書き記そうと思っています。

今回の記事の内容は正直に言うと、未来の自分のために書いているだけだったりします。ですが、「私の考えに共感してくれる人がいたらいいな」とか思いながら、このブログが残っているうちにアウトプットしようと決めました。ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

※多分、史上最長の記事になる予感がしています。


課外授業の総括

さて、我々がこの2年間で訪れた場所は何箇所でしょうか?Google Mapの「マイマップ」にまとめてみました。

画像をクリックすると「マイマップ」のページへ移動します

なんと合計25か所!地上デジタルのチャンネル数より多いぞ。

2年間の課外授業では、長野県内を転々としていた私でも「知らないこと」がたくさんありました。

白馬は冬だけじゃないこと、
空き家や廃校などを有効活用した事例の数々、
りんごが入ったレザー、
「日本一のりんごの町」を目指している飯綱町、
尖りを出した地域ブランディング。

現地へ行くことで感じられる新たな発見や気付きがたくさんありました。

長野県内外問わずいろんな場所へ行きましたが、それぞれに共通して感じたことがあります。

まず、その場所には私みたいに「この場所をより良い場所にしたい」とか「楽しんでほしい」と思う人がいること。
そして以前の記事でも書きましたが、そこで出会った人たちからの「温もり」や「愛」を知ることができたこと。

一人っ子として生まれ、幼少期から一人でいることが多く、今でも一人が多い自分。でも、孤独だからこそ「人がいることのありがたみ」をより強く感じることができました。中高生時代の苦い思い出から人と関わったり話すことがうまくできなくなった私にとって、この経験は大きいです。

そして、ブログには欠かせない「文章」について。
一つ皆さんにお尋ねしたいんですが、私が執筆した文章、いかがでしたか?
入学当初はあまり感じていなかったんですが、私は割と文章書くの好きみたいです。(中学生の頃、担任の先生に「生活記録が面白かった」と言われたことがあります。)なんか、一度文章を書き始めると止まらないんですよね。

いつもWordで下書きしてます

なお、最近生成AIが話題ですが、私はこのブログに関してはほぼ一切使用しておりません。言葉、全体の流れすべてを自分で考えています。そんな私の文章を楽しんでいただけた方が、一人でもいたら嬉しいです。


私が大切にしていること

「なんでも勉強」

実は最近、本屋さんに行くことが増えました。たまに購入もします。主に活字のものやデザイン関連の本をよく読みます。デザインなどのアイデアが思いつかず、制作に行き詰まったときは「インプット」を忘れないようにしています。私は映像制作を得意としますが、今でも知らない表現方法やノウハウがあればインプットするようにしています。

「なんでも勉強だよ。」

私の祖母の言葉です。
この言葉が、歳を重ねた今の自分にとって大事にしている考えです。勉強が特別好きってわけでもありませんが、常に「学ぶ」ことを無意識にやっています。例えば自分の失敗、辛い過去、そして反面教師となる人からも学ぶことがたくさんあります。私たちの周りにはまだ「知らないこと」で溢れているから、勉強は学校で終わるのではなく、生涯続くと思うんです。知識とか教養って、自分が「豊かな人生を送るため」にあるんだなと。

あと、自分が知っていることで物事や人を「決めつけない」ように気をつけています。昔と今が違うように、この先の未来も今と変わり果てているかもしれません。なので日々アップデートすることも忘れず、いつまでも素直な気持ちを大切にしたいと思う今日このごろです。

楽しむこと

私は感情があまり表に出ないタイプですが、心の中では結構感情を揺さぶられやすいです(こう見えて繊細なんです)。見た目では楽しくなさそうに見えても、実は結構楽しいって思っています。「自分って感受性が豊かなのかな」と思ったりもします。
一度きりの人生は気がつけば始まっていて、そしてあっという間に終わる。結局は「楽しむこと」「ポジティブに考えること」が大事ですよね。

ただ、そんな自分でもネガティブに引き寄せられやすいです。というのも最近、人の悪口や愚痴を聞くのが苦手になりました。前までは気にしなかったのに、今では聞くたびに心が重くなる感じがします。
そもそも、吐き出して何になるんだって思います。「吐き出せばすっきりする」っていうけれど、たまたま聞いた人が自分みたいに嫌な気持ちになるかもしれない。なので自分は、たとえ思ったとしても口に出しません。出しても良いことないし、寧ろ悪いことしかないから。
マイナスなことはなるべく考えたくない。できればずっと、楽しいことを考えていたい。そう思いながら、今日も映像を作ったり、写真を撮ったり、文章を書いたりしています。

どうしても他人と比べてしまうことはあるかもしれない。でも「ないものねだり」とかをしても仕方がないので、小さなことでも、今あるもので「楽しむこと」を忘れずにいようと思います。あとリスペクトも。

「配られたカードで勝負するっきゃないのさ・・それがどういう意味であれ。」

スヌーピー

己を知ること

この学校へ入学する前に「制作展」を見に行った日のこと。私が当時住んでいた場所に行ったり、通っていた小学校までの通学路を辿ったりしました(このことを「聖地巡礼」って勝手に呼んでます)。その時すごく懐かしくて、家に帰ってアルバムを掘り起こしました。そして数々の写真たちを眺めていた時、突然思い立ちました。

「そうだ、自分史書こう。」

理由は特にありません。衝動的に書きたくなりました。

すぐにWordを立ち上げ、覚えている限りの出来事をひたすら書きました。その内容は誇れるものから恥ずかしいものまで、約6000字に及びます。そのおかげで、自分のことを改めて知ることができました。自分史を通して自分の過去を振り返らなければ、「引っ越し旅」などの作品は誕生していなかったと思います。
自分史を通して自分を知ったおかげで、自分が将来何をしたいのか、どんな夢があるのかが、おぼろげながら持てると思いました。「己を知る」って大切ですね。

「引っ越し旅」(第10回ビジュアルコンペ 中沢定幸賞・轟理歩賞)

この記事を書いている頃はちょうど、学校の1大イベント「制作展」の時期です。ということで最後に、今回の私の制作展の裏話も書き記そうと思います。

私は長野プロデュース科のくせして「企画を考える」ことが苦手で、当初は全く別のつまらない企画を考えていました。そんなある日、本屋さんで「歩く」というワードが目に入り、自分自身の習慣にもなっていた「歩くこと」をテーマに方向性をチェンジしました。

その日に、私の祖父が目を落としました。

そのためか、2年次の秋から冬頃は精神的にとても辛い時期でした。この時期は「季節性うつ」の症状が現れやすいらしいです。いわゆる「病んでいた」って言うんでしょうか。原因は祖父がこの世からいなくなったことだけではありません。自分に似ている祖父と、その周りの人たちを見て、自分の将来の不安がより強まったんです。

「自分はこのまま一生独り身なのかな・・・」

さらには過去の辛い記憶も相まって、心理カウンセリングに行こうか考え込むほどに孤独感や虚無感に苛まれていました。流行りのMBTI(性格診断)も変わっていました(巨匠→仲介者)。メンタルが弱くなった状態です。

「りんごって、昔は赤かったんだって。」

その時、信毎のとあるプロジェクトを見つけました。環境を守るワンアクションを考えて投稿すると、その内容がりんごとして木に実るというもの。たくさんの人が参加すればするほど、りんごがたくさん実になるそうです。

最後の制作展はこのプロジェクトと、そのとき感じていた孤独感から着想を得ました。

「みんなと一緒に何かを達成したい。」

数年前の自分なら絶対に思っていなかったことです。変わったなぁ、自分。

『みんなの歩数で善光寺参り!』

昔の人たちが歩んだ長い道のりを現代につなぐ、歩数チャレンジ企画です。当日はデジタルスタンプラリーを開催しました。

なんと「最優秀賞」を受賞しました。1年次にも「ミラインクラフト(未来の長野駅周辺をマインクラフトで創る)」という作品(グループ制作)で最優秀賞を受賞しているので、2年連続です。

受賞した翌日からは、学内でもたくさんの人が私のブースを訪れて「おめでとう!」などと声をかけてくれました。まるで世界が変わったかのようでした。2年間で最も成長を感じられた、一番の思い出です。

歩数チャレンジは達成できなかったので、いつかリベンジしたいな。

ここまで私が大切にしていることをバーっと書きましたが、これらよりも大切なことがあります。それは「健康に過ごすこと」

本で見つけて以来、今でも気に入っている言葉があります。

「デザインは一晩寝かしたほうが良い。それより大事な事はデザイナーがちゃんと寝たほうが良い。」

プロダクトデザイナー 秋田道夫

結局「健康」が一番だと思うんです。睡眠を取ることももちろん大切ですし、「歩くこと」は心身の健康に効果的なんです。今回の制作展の作品には「健康的な時代をデザインする」一つのきっかけを作りたいという思いがあります。その思いが伝わり、とても嬉しいです。
私はいくらやることが多くて忙しくても、睡眠だけはしっかり取っています。この記事を夜中に見ている人は、とりあえず寝ましょう。もうすぐこの記事も終わります。

これで、2年間の専門学校生活は終わります。このブログも本当にこれが最後です。これまで書いてきた記事の中で最も長く、最も自分の気持ちを出したような気がします。
「この場所の未来は、未来ある私たち次第である」ことを再確認することができました。そして、とても楽しい2年間でした。これまでお世話になったすべての皆様へ、改めて感謝申し上げます。

本当に、ありがとうございました。

約20年間お世話になった長野県に、
クリエイションを通して恩返しをしてきます。

2025年3月4日