
私がInstagramを始めてからしばらく経った頃のこと。あまりにも綺麗な写真の数々を見つけ、思わず飛びつきました。その写真はどれも、長野県内の美しい景色や観光地。「長野県って、本当に美しい。」と思わせてくれた、そんなアカウントのフォローを始めました。
今回は、こちらのアカウントを運営されている長野県観光機構の「TXデザイン部」を取材しました!取材テーマは「SNS活用術を学ぶ!」


長野県観光機構はその名の通り、長野県の観光に関する事業をされており、「これまでにない感動体験を創り上げること」を理念に掲げています。そんな当機構内にある「TXデザイン部(TXとは、「T=トラベラー/ツーリスト」と「X=エクスペリエンス」を組み合わせた略語)」では、長野県観光公式サイト「Go NAGANO」を運営。日本語や英語など、合計7カ国語に対応しており、閲覧数はなんと750万PV超え。おすすめスポットや、まだ知られていないような場所などを紹介する記事を配信しています。

SNSによる情報発信にも力を入れており、中でもInstagramには綺麗な写真がたくさん!フォロワーは16万人超え!!
実は私、数年前からフォローさせていただいているのですが、今回このアカウントでの情報発信の裏側について詳しくお話を伺えるということで、楽しみにしていました。

Go NAGANOのInstagramですが、写真は全て転載されたもの。Instagram上で長野県内の写真を投稿された方へ使用許可をいただき、投稿されているそうです。写真選びでは信州らしさや季節感、写真を撮影した場所が「立入禁止区域でないか」なども確認されています。
キャプションには日本語と、インバウンド向けに英語も記載されています。日本語から英語への翻訳では、日本語を直訳すると違和感のある表現になってしまう場合があります。なので翻訳前に、日本語を一度簡単な表現に直してから翻訳するなど配慮もされています。
さらにこのアカウントは毎日投稿。見ている人が飽きないように前後の写真とのコントラストをつけ、連続で同じ市町村にならないよう意識しながら、1週間ごとにスケジューリングされています。
こうして長野県内の美しい風景は、私含めInstagramユーザーに届きます。数年前から毎日見ていたアカウントの裏側を知ることができました。私もいつか転載されたい。
ここで、令和5年度Go NAGANOアカウントの「リーチが高かった投稿ランキング」をご紹介。
絶景スポットかな?長野県らしいスポットかな?日本らしい写真かな?と思っていたら、1番はお花の写真でした。

2~5位の投稿のインサイトについて、平均値をざっくりと割り出してみました。
リーチ:約52万件
反応率:31.5%
いいね!:約45000件
コメント:約130件
保存数:約2000件。
それに対して1位の投稿は、
リーチ:約560万件(約10倍)
反応率:234.27%(約7.5倍)
いいね!:約28万件(約6倍)
コメント:1000件以上(約7.7倍)
保存数:5万件以上(約25倍)
この投稿は桁があまりにも違います。

実はこのサンカヨウ、ただ雨に濡れるだけでは透明になりません。長時間の雨や低温高湿状態など、様々な自然条件が揃った時でないと透明なサンカヨウを見ることは難しいそう。そんな情報を知った上で見ると、この投稿のリーチが高いのも頷けます。
ちなみに、もう気づかれた方もいらっしゃると思いますが、写真は全て縦長で投稿されています。実はこれにも理由があります。スマートフォンで閲覧する際、縦長のほうが画面の占有率が高くなるので、投稿が目につきやすくなります。

さて、当ブログでは写真に力を入れておりますが、私が本格的に写真撮影を始めたきっかけは2020年3月頃。当時はコロナ禍に入っており、休校期間で外出もなかなかできない時期が続いていました。
「何か家でできること無いかな。」
そう思った私は、スマートフォンのカメラで写真や動画を撮りまくりました。家から見える山々、夕焼け、雪化粧。そこで現実世界の美しさに惹かれ、写真撮ったりするのが好きになりました。さらには、写真に関する知識を蓄えることもできました。
そんな私に、ブレアさんがクイズを出題。

ブレアさん「露出の3つの要素は?」
私「イソトシャッタースピードトエフチ!!」
ブレアさん「(拍手)素晴らしい!!」
クラスメイト「なになに!?」
これブレアさんに英語を喋ったわけではございません。
カメラの露出の3つの要素、それは「ISO」、「シャッタースピード」、「絞り(F値)」です。撮る場面ごとに各数値を設定します。記事が長くなってしまうので、具体的な話は割愛します(「カメラ 露出 設定方法」などで検索!)。これを意識するといろんな写真が撮れるようになるので、ぜひお試しあれ。

また、写真を撮るうえで「構図」も大事です。
私はいつも三分割構図に頼りがちで、写真が単調になってしまうという悩みがありました。それに対してブレアさんからいただいたアドバイスは「縛りを設ける」というもの。
例えば「今日はS字構図しか使えない」、「50mmの単焦点レンズしか使えない」、「三分割を使わない」などと縛りを設けることが、写真の上達には重要と話します。
また、いろんな写真を見ること、つまりは「インプット」も大切だというアドバイスもいただきました。結局技術力やアイデア力はインプットで決まるのは、映像もデザインも同じなんですね。
最後に、私が最近撮影した中でお気に入りの写真をお見せします。

撮影場所:小布施駅
使用カメラ:Canon EOS R10
焦点距離:54mm
ISO:Auto (250)
SS:1/1250
F5.6
小布施駅の近くにある花壇で撮影した1枚。
奥に停まっているのは、長野電鉄の特急ゆけむり号で使用されている車両。その手前には小布施駅の駅舎。さらにその手前にはカラフルなお花たち。信州・小布施らしさがあり、奥行きも感じられるので、結構気に入っています。
人々に笑顔を咲かせながら、今日も電車は走り続ける。
ということで、この記事はここまで。また次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました!