今回は約半年ぶりに飯綱町へ。
前回の取材を踏まえて、りんごの残渣の活用方法を考えていくことになった我々2年生。今回はその内容の進捗について役場の方と直接会ってご報告したり、飯綱高原を散策したりすることになっています。

前回の飯綱町取材の記事はこちらからぜひご覧ください。

ということで早速、飯綱町役場へ。

りんごのコンポートをご馳走になりました。こちらは「エグレモント ラセット」というイギリスで親しまれている海外の品種。

もともと酸味が強い品種ですが、コンポートなのでりんごらしい甘みも感じることができます。

飯綱町のPRキャラクター「みつどん」のマスキングテープ、さらにはりんごジュースも2本いただきました。この記事の最後に飲み比べします。

左側奥から、西澤様(前回からご担当いただいている方)、土屋様(みつどんの生みの親)、原田様(商品企画担当)

りんごの果汁を絞るとどうしても残り、大量に廃棄されてしまう残渣をどう活用するか。我々2年生はその活用法をいくつか提案。その中の一つである、紙にりんごの残渣を使用した「りんごノート」。これが商品化に向けて動き始めようとしていました。しかし・・・

このりんごノート、1冊数千円で販売する必要があるんだとか。

結局、年度内に商品化することは厳しいため、次の世代へ引き継ごうということになりました。
非常に残念ですが、今後商品化されるのが楽しみです。

残渣の活用方法についてお話させていただいた後は、我々がグラフィックデザインの授業で制作した作品を発表しました。今回は、飯綱町産のりんごを使用したお菓子のパッケージデザインを考案。

私が作ったのはこちら。飯綱町産のりんごをふんだんに使用した、焼き菓子3種類の詰め合わせのパッケージです。りんごをモチーフにした形状で、へたの部分から中身が少し見える仕掛けを施しました。

「“りんご日和”というネーミングイイね」などとお褒めの言葉をいただきました。ありがとうございます!

続いて訪れたのは「いいづなアップルミュージアム」。とことんりんごにこだわった、りんごづくしの博物館です。

ありがたく写真撮影の許可もいただきましたが、ここは有料の博物館なので掲載はほどほどにさせていただきます。

レトロなものもたくさん置いてありました。カフェも併設されているこの博物館、飯綱町へ訪れた際にはぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

続いて訪れたのはこちら。

前回の記事でもご紹介した「いいづなコネクト」。前回はWESTのほうを取材しましたが、今回はEASTを見学。

EASTは食や農業などをテーマにしているので、カフェやシードル工場などのテナントが入居しています。

コーバイ(購買)もあります
もうはれません。だけど貼りました。
近くで見ても分かりにくいりんごの視力検査

見学も終わったので移動。
ということでここからは飯綱高原を散策します。

北信五岳のひとつに数えられる飯縄山の南東斜面に広がる高原地帯で、スキー場やキャンプ場、湿原地帯などのエリアがあります。

この日はなんと雪が積もっていました。季節はもう冬。時の流れがあっという間に感じます。

まず最初に訪れたのは「アソビーバ」というホテル。ここには会議室や体育館など合宿や研修に適した施設が多く、団体で来られるお客様が多いそうです。
ここに、昨年度ご卒業された長野プロデュース科の先輩が勤めていらっしゃるということで、お会いしてきました。

長野プロデュース科の卒業生 清水萌花さん(中央)

清水さんは、このホテルのフロント業務を担当されています。お客様にとってフロントは、ホテルに入って最初の部分に当たるため、第一印象に気を遣っているそうです。また、電話対応もされています。担任の先生曰く、とても丁寧な応対だったそうです。

清水さんは在学時、知らない人へ電話を発信することが苦手だったそう。しかし、授業内でやった電話でのアポイントメントを通じてできるようになったとのことです。入社後の研修のときに「電話いいね!」と褒められたんだとか。

清水さん「NPでやったことが活きています!

思い返せば私はこの学校に入学当初、人と話すことに苦手意識がありました。それが、授業内で行ったグループワークや電話でのアポイントメントなどを通じて、少しずつ人と話すことがある程度できるようになりつつあります。まだ苦手意識はあるものの、この学校での経験は今後に活きてきそうな気がします。

1年次にお世話になった先輩とは卒業後もお会いすることがありましたが、皆さん変わらず元気そうで良かったです。これからも頑張ってください!

続いて訪れたのはこちら。

かわいいデザインをしたこの建物は、「くるみぼーる」という洋菓子店。数カ月間プレオープンしていましたが、取材日の数日前に終了。そのためこの日は工事中でしたが、なんと工事現場の方のご厚意で建物の中を見学させていただくことができました。

店内で素敵なひとときを過ごせそうですね。「くるみぼーる」は来春(2025年春)にグランドオープン予定です。

最後に訪れたのは「フォレストヴィレッジ森の駅」。カフェやマルシェ、キャンプ場や屋内アクティビティなどを兼ね備えた交流施設です。

大座法師池(だいざほうしいけ)を眺めることができるテラス

晴れていればちょとした悩みやストレスも吹き飛びそう。晴れていれば。

半年前は、名前は聞いたことあるけど詳しくはよく分からなかった飯綱町。実際に行ってみるとそこでは日本全国のりんごの1%を生産していて、「日本一のりんごの町」を目指していました。そんな素晴らしい町と、今回関わることができて良かったなと思います。

正直、私はりんごよりもりんごジュースのほうが好きなんですが、最近は「本物のりんごも良いな」って思うようになりました。これも飯綱町のおかげかもしれません。

おっと、忘れるとこだった。それでは、役場の方からいただいたりんごジュース2本を飲み比べします。私は炭酸飲料が飲めないほど舌が敏感なので、わずかな違いが分かる・・・はず。

・・・わずかな違い、ありました。

まず2つに共通しているのは、りんごの甘みと酸味のバランスが取れています。
シナノドルチェブレンドは酸味のほうが強く、夏あかりブレンドは甘みのほうが強く感じられました。とても美味しい。やっぱりんごジュースのほうが好き。

2年間の課外授業はこれが最後です。ということで、このブログもこの記事が最後・・・ではありません(ご安心ください)。

次回は、この2年間で私が学んだことや感じたことをまとめる、総括の記事を執筆予定です。この授業で学んだことに限らず、私が大切にしていることなども書こうかなと思っています。

ということで、この記事はここまで。また次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました!