善光寺に向かう途中、こんな建物を見たことはありませんか?

今回は「THE FUJIYA GOHONJIN (藤屋御本陳)」様へ取材に行ってきました!もう建物の存在感がすごいですね~
この建物は1997年に長野市で初めて登録された、国の登録有形文化財(建造物)。善光寺へ向かう際に見たことがある方は多いと思います。

元々ここは長い歴史を持つ旅館でした。あの1万円札の人も泊まったことがあるそう。しかし、1998年の長野オリンピックに向けて長野新幹線(現在の北陸新幹線)やホテルができたために、「日帰り」で長野県に訪れる人達が増加。旅館業が徐々に衰退してしまいます。そこで17代目当主藤井大史郎さんは、東京や京都での実例をもとにこんな提案をしました。

「旅館やめてレストラン・ウェディングやろう。」

しかし、女将ら周辺の答えは

「No!!」

でした。まあこんなに長い歴史のある旅館業をやめると言われたら反対したくはなりますよね・・・ですが最終的には何とか納得を得て、2006年にオープン。古くからある建物を極力残し、変えるところは変えて、藤屋の理念である「不易流行」を守り続けています。元々あったものを他のものに活用するのが藤屋さんは本当にお上手だと感じました。例えば、

蕎麦打ちどころだったところをワインセラーにしたり、

木札棚だったところをシガーセラーにしたり、
ビリヤード台を割ってカウンターにしたり・・・ビリヤード台を割ってカウンターにしたり!?写真が無くて申し訳ないのですが、個人的に一番ビックリしました。

こちらはレンガ造りの音楽堂「THE BRICKS MUSIC」。

藤屋さんで行われる結婚式の特徴は、「宗教にとらわれないところ」。
一般的な挙式では、キリスト教の聖書の言葉を引用して神に永遠の愛を誓いますが、ここではお世話になった人たちに感謝することを大事にしているそう。また、一般的に結婚式場には「時間を忘れ、新郎新婦をお祝いする」ために時計が置かれていません。ですが藤屋さんでは、「同じ時を過ごそう」ということであえて、時計を置いているそうです。ちなみに挙式の流れは藤屋の人が全て考案しています。

ここは3Fの披露宴会場「THE GRAND HALL TAIKYOKU」の、壁。
一般的な結婚式場は壁が真っ白ですが、ここは若干薄い紫寄り。こうすることで、白色のウェディングドレスを際立たせることができます。この壁の色は…ペールトーンの20番くらいかな?いや、ライトグレイッシュトーンかも(色彩検定3級合格に向けて勉強中です)。

3Fは洋風ですが、2Fは和風。

2Fの披露宴会場「THE SANDOH」。背景の壁の絵が日本の和って感じがして良いですね。

入口には金箔が貼ってあります。

そんな、時代に合わせて変えたりしながら素晴らしいサービスをご提供されている藤屋さんですが、

「他との違い」について、今回案内してくださった市川さんは2つ挙げました。
1つ目は、「料理が美味しすぎる」。材料の食材は全て藤屋の人が仕入れ、仕込みをしていて、農家の人との繋がりが強いそう。また、スタッフが日々料理の勉強をしているのも理由の一つのようです。
そして2つ目は、結婚式だけでなく、「結婚◯周年記念」のパーティーも行えることから、

「その日だけでなく、ずっと続いていく場所。」

皆さんも、藤屋御本陳で特別な時を過ごしませんか?

市川さん、本日はありがとうございました!

今回はここまで。それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

コーヒー、ご馳走様でした。

THE FUJIYA GOHONJIN(藤屋御本陳)公式ホームページ