紙にまつわる取材。その1

長野県の紙といえば、経済産業大臣が指定する伝統的工芸品である「内山紙」が有名ですが、ほかにも紙の産地は県内各地にあって、長和町の立岩、飯田市の久堅、大町市の松崎、南木曽町の田立では、今も紙漉きが行われています。

そもそも紙漉きは、身近に自生するコウゾを用いて暮らしに必要不可欠なものを作る、農閑期の大事な手仕事だったのです。

箱そのものは、松本市の専門業者が手がける。家族で営む小さなところがほとんど
ケーキ店や眼鏡店など松本市の店舗のパッケージを多く手がける

松本市笹賀にある「大徳紙商事株式会社」は、安政2年から和紙や和帳簿を扱う老舗です。安政2年といえば、黒船が来航した翌々年の1855年、今から160年以上も前になります。

世間の需要の移り変わりに合わせて、昭和初期から洋紙も取り扱うようになり、現在では印刷用紙の取り扱いがほとんど。また、卸売だけでなく、紙加工品の企画デザインや販売も行っています。

本社1階にある「Kami Labo.」では、紙サンプルや、箱や袋など、紙を用いたパッケージが多数展示されており、オリジナル商品や紙の端切れの詰め合わせが量り売りで販売されています。

紙好きの血がさわぎ、静かに紙を物色する廣石さん
Kami Labo.が発行するフリーペーパーの表紙ために制作された紙製のパン
細かな花のひとつひとつもすべて紙で作られている

(取材・文・写真/NP)

 

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