坂城・長野取材 前編 Vino della Gatta
成澤篤人さん

近年、長野県ではワインづくりが盛んです。
その品質の良さはすでに知られるところですが、
おいしいワインが作られるのは、すなわち
おいしいぶどうが栽培できるから。

温暖化が進行するなか、長野県の冷涼な気候は
ぶどう栽培にぴったりなのです。

そもそも長野県は、年間降水量が少なく、平均日照時間が長く、
山だらけで傾斜地だらけゆえ、水はけが良く、寒暖差が大きく、
さらに南北に長いため、各地の気象条件に応じて
さまざまな品種が栽培可能で、ぶどうに限らず
果樹栽培に適した自然条件がそろっています。

そして、ぶどうの力を引き出して
土地ごとの個性あるワインを醸すワイナリーが各地にあり、
競うようにおいしいワインをつくっているのです。

成澤篤人さんは、長野市で複数の飲食店を経営し、
シニアソムリエの資格をもちます。
ご自身ので、著書で、あるいは
NAGANO WINE応援団運営委員会を率いて、
長野ワインの魅力を県内外に広く伝えてきました。

ワインの飲み手であり、伝え手でもある成澤さんが
ワインの作り手としての一歩を踏み出しています。

故郷である坂城町で知人とともに育ててきたぶどうは、
すでに委託醸造によってワインとなりました。
そして会員を募って無事に資金を集め、
いよいよワイナリー建設に着手しました。

成澤さんは、2017年は可能な限り畑に立ち、
ぶどうの世話をしてきたといいます。
日に焼けた顔がそれを物語っています。

まもなく収穫をむかえる畑で、摘芯作業を手伝わせてもらいました。
ぶどうの果房へ十分な栄養を行きわたらせるため、
のびすぎた芽や脇芽をつむのです。

ぶどうは生命力が旺盛で、放っておけばどんどんのびるし、
次々と実をつけてしまうが、ひと枝に1〜2房だけ残すことで、
ぶどうの味を凝縮させるといいます。

後列右端が成澤さん。となりが奥さんの有希子さん。
そして、ともにぶどう栽培を手がける
北村智香さん、智洋さん夫妻とともに。

(取材・文・写真/NP)

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