上田取材その3
古本売買だけじゃない
バリューブックスが
暮らしや社会を良くするために
やっていること

◇バリューブックスとは

株式会社バリューブックスは、世のため人のため、本ができるあらゆることを考え、実現するべく邁進している会社だ。
ネットでの古本売買という柱となる事業とともに、寄付や本の寄贈といった事業に取り組み、利益追求と社会貢献を両立させている。

会社創立は2007(平成19)年(2017年で創立10周年!)。
もともとは代表取締役の中村大樹(たいき)さんが1冊の本をAmazonのマーケットプレイスで売ったことにはじまる。
ネットでの古本売買をビジネス化させ、その後、母校である上田西高校の同級生4名とともに会社を設立した。

独自の査定システムを構築し、買取に力を入れ、魅力ある、しかも売れる本を扱う古本屋として、国内最大規模の取り扱い量を誇るまでになった。
現在では上田市内に倉庫3つとブックカフェ「NABO(ネイボ)」をもち、東京事務所があり、そしてアルバイト含め400人超のスタッフを抱える。

寄付事業における取り組みでは、現在、NPOやNGOなど約150団体へ3億円以上の寄付に成功している(2017年6月末現在)。

 

◇上田原倉庫見学

別所線上田原駅のすぐ前に位置する上田原倉庫。
元「万代書店」の建物を利用した倉庫いっぱいに本棚が立ち並び、それぞれに本がぎっしり納まっている。
そして、この倉庫だけで200人ものスタッフが働いている。

ここで古本売買の流れをすべて見学させていただいた。

まず、送られてきた本を査定する。
驚くべきは、査定のための送料と、買い取り不成立の場合の返送料を、いずれもバリューブックスが負担しているということ。

本を捨てる前に「ひとまず送ってみよう」と思ってもらうため、査定時のハードルを下げているのだという。捨てられてしまう本を1冊でも多く救いたいという思いのあらわれだ。

買い取り成立となった本は、キズや汚れの有無など本の状態が1冊ずつ入力され、それが瞬時にして売値に反映されていく。

査定業務は、専門知識のないアルバイトのスタッフでもできるように、レジのような独自の機械で、バーコードリーダーとキー操作だけで入力できるようになっていた。

本は大きさごとに棚に仕分けられ、出品した日付順に並べられる。
注文が入ると、担当者は納品書に記載された、その本を特定するコードを見て、日付の書かれた付箋を頼りに本を探す。
平均で1人1時間あたり200冊の本を抜き出す。この作業を「ピッキング」といって、熟練した人だとその倍量を抜くらしい。


ピッキングされた本は、伝票やチラシとともに梱包され、発送される。上田原倉庫からは1日あたり6〜7,000冊もの本が出荷されていく。さらにDVDやCDも取り扱っている。

1週間ごとに棚卸しがあり、売れ残った本は倉庫の一角で毎週日曜10〜17時に開催される「アウトレットセール」にて、驚きの安値で販売される。

「1冊でも多くの本を救いたい」という思いは、ここにも表れている。

案内・説明をしてくださった倉庫責任者の佐々木佑さん。
元ミュージシャン。アルバイトを経て、今は社員として働いている。

 

(取材・文/NP  写真/長野プロデュース科1年 丸山亜緒衣)

 

コーポレイトサイト
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