お久しぶりです!
今回は長野市の観光地取材、最終回!鬼無里へとやってきました!
元々「鬼無里」という響きが大好きな私。でもきちんと調べるまで、好きな理由は響きと名前が一番でした。
鬼の無い里——こんなに惹かれる名前はない!
ただ「きな」と打ったら「鬼無里」が予測変換の最上位に出てくるくらい好きなのです。
その私の熱意に押されて、担任の先生が予定を詰めて下さりました。ありがとうございます。
さて。
我々一行は、「燕(エン)」という古民家旅館にやってきました。
お昼兼古民家リノベーションの取材でやってきたのですが、とにかく温かみの
感じる外観に目を奪われました。

建物は築145年程。その中には、鬼無里でないと生まれない建物造形もありました。

沢山の苦労があったそうです。



理由は囲炉裏の熱を逃がすめ。

ちゃんとここに灯がともります。

こんなレアなものを見れる機会が来るなんて!
こちらを営んでいるご夫婦は、千葉出身で6年ほど前にこちらの建物を見つけ、修繕をはじめたそうです。「修繕」の中には、様々な補強や塗りなおしなどで昔ながらの状態から離れてしまった部分を、元に戻す作業もあったそうで・・・。
東京との二拠点生活を送りながらの修繕は、非常に遠く険しい道であったと想像できますが、古民家愛と、鬼無里愛で乗り切り、生まれたのが「燕」。
名前の由来は、4月から8月にかけて訪れる「燕」と、ご「縁」とをかけているそうで、こういった由来が大好きな私はにこにこしながら聴かせていただきました。
その後で頂いたお昼はカレーうどん!
江戸時代の文化である箱善に載せられて頂きます。


続きまして、NPO法人「まめってぇ鬼無里」の方にお話を聞きました。
まめってぇ鬼無里とは、「鬼無里地区の自立と再生」を目的に、活動をしており、まめってぇとは鬼無里の方言で「元気な」という意味を持ちます。
その中でも特に印象に残ったのは、「薪」という要素です。
灯油消費削減のため、薪ボイラーを導入し、また切り落とした薪をネットで販売することもしているようです。(23年冬季分は現在、一般の小売注文は受付していないようです。)
私が普段全く触れることのない「薪」という存在が、灯油削減のために用いられるほど身近な手段ということが衝撃でした。
その後に訪れたのは、市役所の司書さんの元でした。
彼女は東京から鬼無里に惚れて、移住をしてきた方で、近年親しみやすいデザインを提供している鬼無里の裏側について教えていただきました。

2社のデザイン会社様に頼んでいるのですが、見事に調和しています!
鬼無里は元々水芭蕉が非常に有名で、どのポスターやチラシでも水芭蕉を前面に押し出し、出来るだけ多くの情報が伝わるように文章量をぎっちり入れる方針にありました。
そこで、もっとポップで親しみやすいデザインにしていこうとなり、水芭蕉だけではなく、全体の穏やかな田舎の風景や、キャラクター(左のアニメ調の子が鬼女紅葉、右の手ぬぐいの子が紅葉ちゃん。)を魅力に変えています。
昔ながらの鬼無里の売り出し方法とは全く違うので、仕方のないことではありますが、「反発もありますが、好評も頂いている」と、ニッコリ笑っていました。
最後に訪れたのは「鬼土間」。鬼無里内と鬼無里外の両方を取り込むために活動している場所です。
はじめは、観光客向けにイベントを開いていたのですが、鬼無里内の方から「こっちの方を向いていない」とお声を頂いたことから、鬼無里内に向けても発信をしだし、毎週木曜日は予約なしで鬼土間を開放をしていて、好きに入れます。

小さな懐かしい椅子に腰かけて脚と机がぴったりとくっついたまま聞く説明は、小学生を思い出し、慈しみを覚えました。
言葉だけで好きになった鬼無里には、これだけの魅力と動きがありました。
是非観光の際には、燕で宿泊し、鬼無里フットパスを基に観光。そして行く日は鬼土間開放してある木曜日にいらしてください。
私もそのルートで鬼無里を満喫したいと思います。
以上「き」と打ったら2番目に「鬼無里」と出るようになった私より。